2018年05月10日

ゲムマ参加者に推したい朝食ビュッフェのススメ「三井ガーデンホテル汐留イタリア街」編

 この記事は朝食ビュッフェを愛好し、賛美するぼくが、ゲムマ参加者の中で誰も朝食ビュッフェについて書かないので(当たり前だ)、朝食ビュッフェについてとことん書くことにした記事です。

◆ゲムマ、それは果てなきトライアスロン……

 ゲムマの1日は忙しい…… 開場前のブース設営から始まり閉場後の片付けに至るまで、一般参加と比べて2,3時間は長く会場に留まり続け、しかも開催中はほぼ立ちっぱなし(これは人によりけり)、声を上げっぱなし(これも人によりけり)、気を使いっぱなし(これも略)で肉体的、精神的な負荷はハンパない。しかも少人数で回す個人ブースであれば、人員に余裕がないのが常で、開場から閉会までワンオペで通すブースも少なくはない。どこのブラック企業やねんという状況である。
 ぼくの例で言えば、蒼猫の巣出張所は私的に手伝いを買ってくれる仲間1人との2人体制でほぼ回していた。ここ2回のゲムマでは出展者希望の仲間が1人増えて3人で回すようになったけども、それでも会場でゆったりとした昼食を取ることは難しい。基本的にぼくは昼食抜きでゲムマの1日を過ごしている。
 でまあ、1日だけであれば、そうした強行軍も押し通せるのだけども近年のゲムマは2日開催に移行し、より体力面への要求が高まった。土日の両日に出展する団体自体は少数派と言えなくもないのだけども、1日のみ出展でもう片方は一般参加という形でゲムマと付き合う人は少なくはないはずでゲムマ後の疲労感に苛まれている人もいるんじゃなかろうか。
 さらにぼくの場合、地方住まいでゲムマのたんびに上京するという環境が体力面での負担を押し上げていて、しかも移動は高速バスと来たもんだから、かなり高レベルのゲムマトライアスロン参加者という分類になる。冷静に書き出してみたらあんまり平均的な参加者像じゃない気がしてきたぞ……

◆そこで朝食ビュッフェだ!

 で、ぼくは数年前までは上京時の出費はケチる派だった。出展よりも一般参加の時代が長かったこともあって、ゲムマで散財するためにそれ以外の用途のお金はなるべく節約する気持ちで参加していたものだ。これはまあ、清く正しいマニア像ではあると思う。
 ただ、いつだったか忘れたけど、数年前のゲムマ後のこと、猛烈に体調を崩して重い風邪クラスに寝込んだことがあって、それからはちょっと考えを改めた。「栄養だけはちゃんと取らんとヤバい!」
 出展者はゲムマを走り通すだけで結構な体力を消耗するというのに、そこで十分なエネルギー供給が行えなければ体に伸し掛かる重みは2倍3倍となる。まあ、単純に加齢による体力の衰えなのかもしらんのだけども、若さだけで乗り切れる時分は終わったなと自覚した。休みを取ってから1日寝込むと社会人としてのダメージがハンパないので多少の出費であっても体をケアした方がトータルでのコストは軽い。もともと体力に自信ニキでもないので、自分の体にはトコトン甘くしようとあっっさり方向転換を図ることにした。
 ということで、いろいろ考えた結果、ぼくが得た結論が朝食ビュッフェだったのだ。

 朝食ビュッフェはいいぞ! パッと見お金がかかるように見えて上京時の2食分を賄えると思えば経済的ですらある! 何よりも好きなものを好きなだけ食べられるという根本の理念に抗える人はいないだろう。
 数寄ゲームズのモットーは「好きな人と、数寄なゲームを、好きなだけ」だけど、朝食ビュッフェは「好きなホテルで、数寄な料理を、好きなだけ」という感じだ。ヒャッハア、たまんねえ! 行ったばかりだけどもう行きたい! 次のゲムマはまだか!
 もちろん、ぼくが朝食ビュッフェを推すのはゲムマで必要なエネルギーを補給するという機能的な側面もあるけども、単純に非日常なイベントとして楽しいからというのもある。普段は滅多に行かないホテル併設のレストランでハイクオリティな料理の数々に舌鼓を打つ。贅沢と呼ぶにはちょっと庶民チックかもしらんけども、ゲムマの予算をそこに大胆に割いていくのだからこれは一面では贅沢にも程があるとも言える。そうした背徳感にも似た昂揚が料理の味を引き立てるので満足感がハンパない。うーん、ぼく東京味わっちゃってます……!(田舎者並感) あ、大阪ゲムマでも朝食ビュッフェ行きましたけどね。
 そう、旅先に一つ目的が増えることで旅の楽しみは2乗になったりもするのだ。これまでゲムマのために東京だったり大阪だったりに足を伸ばすのはまさにゲムマのためだけの移動だった。しかし、そこに朝食ビュッフェという新たなコンテンツを加えることによって旅先の楽しみに新たな軸と広がりが生まれたのだ。
 であるからこそ、ゲムマの結果が例えトホホなものだったとしても朝食ビュッフェで楽しい思いを味わえばトータルではいい1日だったね、という印象になる。メンタルの安定を図るという言い方をすると無機的にすぎるかもしれないけれども、体に心にいい影響を与える朝食ビュッフェは波乱万丈のイベントが渦巻くゲムマのまさに補完関係にあると言えるのではなかろーか!

◆で、朝食ビュッフェってどんな感じ?

 さて、ここまで語ればみんな朝食ビュッフェに興味津津だろう。うん、そうに違いない。
 「で、朝食ビュッフェってどんなんなん?」「そうは言ってもお高いんでしょ?」「ホテルに泊まる必要があるんでしょ?」等、色々疑問に思うところもあるはず。まあ、ぼくのスタンス語りはこの辺にして、ここからは実際にぼくが体験した朝食ビュッフェの話をしてみたい。

 今回のゲムマ2日開催、ぼくは2つの朝食ビュッフェを堪能したけども、初日に訪れたのは汐留にある「三井ガーデンホテル汐留イタリア街」。ここは朝6:30から朝食ビュッフェが始まっていて、なおかつゆりかもめ始発駅であるところの新橋駅にほど近い場所なので、ゲムマ参加者としては絶好の立地なのだ。



 朝食ビュッフェは朝7:00から始まる場所も多いんだけど、出展者の朝は忙しいのでゆっくりと楽しむためにも早くから開いている方が望ましい。また、立地も重要で朝食ビュッフェを終えたあと、いかにビックサイトまでスムーズに移動できるかをきちんと計算に入れていないと慌てて席を立つ羽目になる。両者を満たしているこの「三井ガーデンホテル汐留イタリア街」はゲムマ朝食ビュッフェの最適解の一つと言えるだろう。
 ちなみにこうした朝食ビュッフェはホテルに併設されたレストランで開催されるんだけど、レストランに独自の名前がついていると経営母体が異なることが多いので、ホテルに泊まる泊まらないに関わらず利用できることが多い。ホテル利用者でもそうでもなくてもレストランにとっては同じお客さんということだね(ホテル利用者であれば料金面で優遇される場合もあるけども)。
 ホテルの公式サイトを調べてみて利用料金が書かれているものは概ね一般利用も可能。ホテルフロントで「朝食のみ利用したいんですけど」と尋ねればすぐに案内してくれるはずだ。
 ちなみにこれまでの朝食ビュッフェの経験からすると、こうした一般利用で怪訝な顔をされることも稀によくあるんだけど、この「三井ガーデンホテル汐留イタリア街」は外来(宿泊利用のお客さんと区別するために外来と呼ばれることが多い)のお客さんも慣れてるようでテキパキと案内してくれた。
 特にこのホテルは接客が細やかだ。基本的に朝食ビュッフェってどの席に着くかは客任せというか自由なんだけど、ここでは席まで案内してくれる。もちろん、料理との動線を考えると自分で席を決めた方が満足が行く場合もあるんだけど、朝食ビュッフェに慣れていないとあからさまに近い席はガッツいてるみたいで恥ずかしかったりもする。いやまあ、他の人はそんなこと気にしていないんだけど。
 あとまあ、出展者、特に地方からの上京者は設営用の荷物を多く抱えてたりもするので荷物を置くスペースのある席に案内してくれるのがありがたい。初見の会場で満足する席を取るのはなかなか難度が高い。
 なので、席はここですよ、と決めてくれるのは心理的にはありがたい。昼食ビュッフェ初体験の人に特にオススメの一店と言えるだろう。

 三井ガーデンホテル汐留イタリア街公式サイト

 ちなみに気になるお値段は税込み1620円(2018年5月現在。割とこの手の価格は上方に改定されるので最新情報はチェックした方がいい)。ぼくが利用する朝食ビュッフェの価格帯としてはやや高めと言ったところ。
 高級ホテルの朝食ビュッフェになると4000円くらいの場所が多くて、そこまで行くと及び腰になるというか、ゲムマのついでというよりはそれメインで臨みたくなるんだけど、これくらいならそれほど心構えも必要ない。ゲムマでも1500円のゲームなら気軽に買えるのと同じ感じだ。
 ちなみに逆に1000円以下の朝食ビュッフェはあんまりオススメしない。都内の場合、そういう場所は殆ど死滅していてそもそも選択肢がないんだけど、長続きしないのには色々理由があるんだろうな、という辺りから察して欲しい。

 さて、肝心の料理はどうか。一般的にこういう料理の詳細は写真でお伝えして「おいしそうでしょー」「綺麗でしょー」とやるべきなんだけども、実のところ、ぼくは料理を写真で取りまくるインスタ大好きマンではない上に、ゲムマ出展を数時間後に控えている臨戦体勢の兵士でもあるので、そんな余裕は全くないんである。ただひたすら食べるだけに集中したい。限りある時間を自らの幸福の探求に注ぎたい。
 そんなワケで実際の料理の様子が知りたい人はググってください。URLも用意してやったぞ! ほらよ!

 「三井ガーデンホテル汐留イタリア街+朝食」

 一応、貴重な時間を使って渋々取った写真が1枚あるけども、あんまり見栄えとか気にしてないのでおいしそうに見えないかもしれない。ただまあ、写真を見返すと料理が鮮明に思い出せるのでやっぱり写真は撮っといた方がいい気はしますね。



 写真で写っているものだと豆腐はここの名物らしいんだけど、ぼく的には「うーん、ちょっと味の濃い木綿豆腐?」という感じでそれほどインパクトはなかった感。まあ、あんまり豆腐好きでもないしね……
 抜群においしかったのはかぼちゃのなんか。なんか……ってなんか料理名があった気がするんだけどそれは忘れた。とにかくおいしかった(小並感)。
 汁物は味噌汁とミネストローネがあって、今回は後者を選んでみたんだけど、ミネストローネってやっぱりこんな感じなのね、という感じ。自分でも以前ミネストローネを作ってみたことがあってその時の感想は「うっすらトマトの味しかしねえ……」というものだったんだけど、ホテルのミネストローネもこういう感じならミネストローネとはそういうものなのだろうという知見が得られた。まあ、これはこれで収穫と言える。そう、ゲームでも朝食ビュッフェでもぼくが大事にしているのはおいしいかどうかもあるけども、新しい気付きがあるかどうかだ。好奇心によって人は生きるのだし、発見があるからこそぼくは朝食ビュッフェに向かうのだ。
 魚はサンマとサバがあったけど、これは両方おいしかったなあ。魚は調理が手間であんまり自宅では作らないのでこうしたものが食べられるのは嬉しい。
 肉系のおかずは控えめで朝からガッツリ肉食いたいマンとしてはもう少しドッシリ感のあるものが欲しいところではあるかな。ぼくが朝食ビュッフェを評価するポイントの一つとして、メインディッシュとなりうる肉系のおかずがあるかどうか、という点がある。写真に写ってるのはメンチカツだったかコロッケだったか忘れたけど、衣はサクッとして中身はホロッとして高級感があった。なんか安物ってギッチリしてるじゃないすか? そういうのがなくていい感じだった。ソースをかけてないのは見逃してただけ。
 肉系に関しては写真には写ってないけど、定番のソーセージとかベーコンはあるので肉味が欲しければその辺でもいいのかも。ただ、定番料理には非日常を感じないのでぼくの評価からはちょい外れる感。
 ピザはおいしいはおいしいけどピザの常で冷えかけだとおいしさも半減なので、常においしいものが食べられるかというと安定感には欠けるかな。でも朝食ビュッフェのピザとしてはバラエティもあってよかったしおいしかったのでトータルではいい印象。
 そう言えば写真にサラダ系のものが写ってないのでやたら色味が褐色に傾いている感があるけども、サラダはデザート関係の場所に纏められてるもんで最初は気づかなかったんですな。朝から新鮮な野菜を食するとなんか「健康に気を使ってるなフフフ!」って感じしますね。野菜の鮮度は朝食ビュッフェによって結構違ってたりするんだけど、ここのはよかった。

 もうひとつ、評価のポイントとしては飲み物も挙げられるかな。飲み物は大別してお茶・コーヒーなどのお茶系、牛乳などの乳飲料系、りんご、オレンジなどのジュース系の3系統に分けられる。このうち、お茶系はどこにも絶対あるんだけど、ジュース系統は場所によっては用意されていないことも多い。
 個人的にはフレッシュジュースのバラエティは重要なポイントでもあって、アセロラ黒酢はちみつジュースとか他では見られない変なジュースとかがあったりすると真っ先に飛びついてしまう。
 さらに大別すると飲み物はデキャンタやポットが用意されているところとドリンクバー形式のところの2種類があるんだけど、ドリンクバーだとファミレスとかネットカフェを連想してしまってなんか安っぽく感じられるので、中身が同じでもポットで提供されていた方が嬉しい。まあ、ドリンクバー形式だとコーラとかカルピスとかの選択肢も広がったりするんだけど、朝のはよからそういうジャンクなのを飲むのもなあ、という気分もあり。
 そういう観点ではここの朝食ビュッフェはジュースまで揃っていてポットで提供されているので気分はバッチリ。カパカパ飲んでトイレを近くすることに勤しむ。

 ここの朝食ビュッフェはデザートの充実ぶりも特筆に値する。デザートは割とクオリティにばらつきが出やすいところで、デザートがなくても成立するのが朝食ビュッフェなのでどこまで盛り込むかは各店の個性が出るところでもある。
 ここのデザートは定番の缶詰フルーツ、ヨーグルト、カットフルーツに加えて、ケーキ系のデザートも数種類。これは日によってメニューが変わるらしいけど、この日はチョコ風味のパウンドケーキとレアチーズケーキがあった。もうデザート前に既に満腹だったんだけど、レアチーズケーキ大好きマンなので目の色変えて飛びついて「甘いものは別腹ってマジなんだなあ」と真顔で思ったり。よいです…… レアチーズケーキ最高です……

◆総評:また来たい!

 ここの料理の品数は50種類ということで、これは朝食ビュッフェではバラエティ豊かな方。大体目安は40くらいだと思っていて、これを下回るとバラエティに乏しいなあという感覚になる。こういうのって飲み物の種類までカウントしてたりするので、基本的に種類は多いに越したことはない。
 トータルでの感想としてはここの朝食ビュッフェはかなりのハイクオリティだった。「あれがあったらなー」と思うことが少なく、しっかりとした満足感が味わえる。値段もまあ若干平均よりも高い辺りなのでそれくらいはあってもいいよね、とは思ってたけど充実感がかなり高い。よいです。オススメです。
 あとは席にも空間にも余裕があって気分がいい。安いところは狭かったり相席が必要だったり料理を取る場所が混雑してたり落ち着かないので料理のクオリティという意味でも快適性という意味でも少し多目にお金を出した方がトータルでは高いコストパフォーマンスが望めると思う。賑やかな方が好きという人もいるだろうけど、朝食ビュッフェに関してぼくの究極的な好みを言えば他に誰もいない空間で一人で気兼ねなく歩き回っては好きなものをチョイスしてただひたすら食べることなので閑散としてた方がむしろ嬉しいですね。
 この日はゲムマ初日ということもあって、設営の時間を捻出するために1時間足らずで席を立ったんだけど、この場を去るのがちょっと心惜しかった。両日出展の場合、2日目の方が時間に余裕ができるので、次回があるならぜひ2日目に行きたい。っていうくらいには気に入った感じです。

 ちなみにここのオススメはタイカレーらしいんだけど、あれ、ぼくタイカレー食べてない…… そもそも朝食ビュッフェでカレーあんまり食べないマンなので(カレーなんかどこで食ってもうまいに決まってるだろ!)、見逃していたようだけど、タイカレーがあるところはそうそうないのでこれは手痛い失敗……! タイカレー大好きマンでもあるのに……!
 ゲムマ初日ということもあってあまり落ち着けなかったことも一因としてはあるんだけど、これはもう一度行かなきゃいけませんなあ……(ゲス顔)

 ちなみにこのホテル、宿泊利用までしようとすると朝食付きで一泊15000円からみたいな感じだったので、まあ、あれですね、今後も朝食だけお邪魔させて頂こうと思います。
 朝食ビュッフェに行ってみて満足したところは「それなら宿泊利用もしちゃえば話が早いな!」とか後で調べることもあるんですけども、価格を調べると大抵真顔になりますね。そういうクラスのホテルで気軽に朝食を食べられるという意味ではとてもオトクなんじゃないかとも思います。
posted by 円卓P at 20:34| Comment(0) | くいだおれうちうじん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月20日

ポストカードゲーム、くいだおれうちうじんを語ってみよう



 くいだおれうちうじんはゲームマーケット2014秋に開催されたポストカードゲーム企画に参加して作ったゲームです。ポストカードゲームについてはこちら。
 今回のゲームマーケット大阪にも若干数持ち込むんですが、このゲームについてはあまり詳細を語ったことがなかったのでこの機会に触れてみたいと思います。

 さて、このくいだおれうちうじんというゲーム、ジャンルとしては2人用のエリアマジョリティゲームになります。手持ちのUFOコマをポストカードで作られたマップに配置して、より多くコマを配置したらエリアの得点を取れる…… そんな感じ。
 ちなみにエリアの得点計算はシャハトの王の枢機卿に似たものになっています。1位の得点はそのエリアの全部のUFOコマ数。2位の得点は自分の置いたUFOコマ数。なので相手のUFOコマを全部エリアから追い出してしまうと得点効率的にはおいしくなくて、ある程度は共存しつつも数では上回る、というのが最高効率になるんですね。この得点システムがUFOコマの配置にテクニックとジレンマを与えています。
 ゲームとして特徴的なのは、UFOコマが磁石ってことです。既に配置されているUFOコマの近くに新しいUFOコマを置くと、磁石の反発力で既に置かれているUFOコマをエリア外に押しやることができるんですね。なのでこの辺の攻防が熱いと。
 で、基本的にこのゲームは磁石同士の反発が楽しい! という一発ネタをどんだけ活かせるか、という考えでデザインされたゲームで、各部の設計はそれを意識したものになっています。

 例えば境界線の処理。このゲームはUFOコマが移動した結果、境界線上に乗ってしまうことがあるんですが、それをどう処理するか、というのはゲームデザイン上の設問として面白い課題ではないかと思います。
 で、ここでの回答は、境界線上に置かれたUFOコマは跨ったエリア全てに配置されているものとして数える、というものです。つまり、3つのエリアに跨ったUFOコマは通常の3個分のUFOコマの働きをするということ。これは熱い!
 で、こうすることで磁石の反発力を使ったアクションを自分の加点にも使えるようになるんですね。それまでは相手のUFOコマを追い出すためにしか使えなかった反発力が、今度は自分のUFOコマを境界線上に乗せるために使える。コマ配置のパターンがグッと増えるワケです。
 それと同時に相手のコマを押し出す際にもリスクが生まれます。反発力が足りずに境界線上にUFOコマが止まってしまったらむしろ相手にワンチャンを与えてしまう…… このジレンマ。これは自分の行動が却って相手にチャンスを与えてしまうトスのインタラクションでもあります。
 また、反発力はゲームのキーではあるんですが、UFOコマをあまりに近くに配置しようとするとUFOコマ同士がくっついちゃうことがあります。接触事故ですね。
 こうなるとぶつけた側にはペナルティが発生します。なので、相手のUFOから近すぎず、遠すぎず、自分の意図を正確に反映させられるように配置しなければなりません。結構テクニックと先読みがいりますw

 ということで、コンポーネントは独特ですが、やってることはかなりドイツゲームを意識したデザインではないかとぼくは思っています。少なくともぼくのプロダクトの中では一番ドイツゲームっぽいのではないかとw

 そんな感じで手応えのあるプロダクトではあったんですが、ただまあ、このゲーム、ぼくの想定外の事項が一つありました。というのはこのゲームのテストプレイは普通のコピー機で使うような上質紙を用いていたんですが、実物はハガキ用の光沢紙なんですね。
 で、この光沢紙、当たり前なんですが、ツルツルしてる…… ツルツルしてるので摩擦係数が小さくてUFOコマが凄い滑る。ぼくの想定よりもかなりダイナミックにUFOコマが動く結果になったんです。
 これ、評価に困るところではあって。プロトタイプはUFOコマの動きに若干物足りなさがあって、ズズズズッと動いてくれる製品版の動きはダイナミックでおもちゃ的な面白さがより強調されているんです。これは明確なプラス点ではあるんですが、一方でコントロールが効かなくなりすぎないか、加減が効かないのは大味すぎるんではないかという懸念がありました。
 その辺の評価は難しいところではあるんですが、ぼくの考えとしてはこのゲームの製品版はハードモードって考えればいいんじゃね、みたいなw なんかフラグ設定間違えて出荷しちゃった的な感じです。
 まあ、結果としてはバカゲーとして受け入れて貰ったようなので、よかったのかなとw 実際UFOの動きを楽しむゲームだとは思っていますんで、この根源的な触感の驚きを体験して欲しいなと思ったりもします。

 で、このゲーム、数が出てないこともあって殆ど感想を見ないゲームでもあります。そこで流星キックさんにお願いして感想ツイートを紹介させて頂けることになりました。
 遊んでみてユニークさがわかるタイトルなんですよねえ。難しい。











流星キックさん、ありがとうございました!

くいだおれうちうじん
プレイ人数:2人用
対象年齢:8才〜
プレイ時間:10分
イベント価格:200円(磁石コマ付属)
posted by 円卓P at 23:55| Comment(0) | くいだおれうちうじん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする