ネットラジオ「杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン」で姫騎士逃ゲテ〜が紹介、そして実プレイされたようです。いやマジで。
超A&G「杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン」で姫騎士逃ゲテ〜が紹介された時の反応まとめ まず、元々姫騎士逃ゲテ〜をご存知のボードゲーム好きな方に向けての告知になりますが、こちらの番組は再放送の機会が何度かあるそうです。
再放送は「1/24土曜日の昼12時」「1/29木曜日の夜10時」「1/30金曜日の朝10時」「1/31土曜日の昼12時」の4回です。多分、来週の木曜日夜9時からの放送が一番見やすいのかな……
1時間枠の放送ですが、姫騎士逃ゲテ〜がプレイされるのは後半45分頃です。とても口に出すのもアレなヒドい内容(褒め言葉)ですが、雰囲気はバッチリ伝わると思いますのでぜひぜひご覧ください。
で。次に番組で紹介されたので、どんなものか覗きに来た、という方。「そもそも姫騎士逃ゲテ〜ってなんだよ!?」と困惑していらっしゃると思います。
いやー、こんな出落ちゲーでお騒がせして申し訳ありません…… というか、どういう経路で入手したんだろう……
そもそも、この「姫騎士逃ゲテ〜」はアナログゲーム、ボードゲーム、カードゲーム、色々な呼び方があるのですが…… 分類としては
「UNOのような買い切りのカードゲーム」です。カードゲームですが、遊戯王とかヴァンガードのようなトレーディングカードゲームではなく、ゲームに必要なカードを一纏めで販売しているゲームです。
この手のカードゲーム、ボードゲーム、アナログゲームは、コンピューターゲームの陰に隠れて、今じわじわ愛好者が増えてまして、この姫騎士逃ゲテ〜のように個人制作でカードゲームを作って販売する動きがゆっくりと広がりつつあったりします。
なので、この姫騎士逃ゲテ〜は「任天堂のマリオの新作」みたいなメーカーの製品ではなく、ぼくが個人でこそこそ作っているゲームです。とは言え販売は普通にやってまして、都内でゲームショップを構えている「すごろくや」さんに姫騎士を置かせて頂いていますし、すごろくやさんは通販での買い物もできますので、もしご興味のある方はお手に取って頂ければと思います。
すごろくやさんの通販サイト ……あ、なんかこの説明だけだと、すごろくやさんがボードゲーム界のとらのあなみたいな位置づけになってしまうんですが、すごろくやさんは書店に例えれば紀伊國屋書店みたいなちゃんとしたメーカー品も取り扱うお店です。なので、このゲームもそういうお店で扱われているゲームですよとは主張しておきたいです(震え声)
あと、割とツッコミの入った対象年齢の話なんですが、この手のゲームの対象年齢は基本的に「ルールの難度」の意が強いです。これは例えば「仮面ライダーの変身ベルト(今はベルトじゃないか……)が対象年齢6才以上」の扱いのように、「その玩具を正しく遊べる年齢」の表記の側面が強いのです。
ちなみにあの名作PCゲーム「シヴィライゼーション」をボードゲーム化した「
Sid Meier's Civilization: The Board Game」というものがこの界隈にはありますが(このゲームも名作)、このゲームの対象年齢は13才以上となっています。
が、これは13才なら絶対遊べるという意味ではございませんw むしろ「13才で遊べたらすげえよ!」という複雑なゲームで、この界隈の対象年齢って割と日本の実情からは離れてますw
そんなこともありまして、このゲームはちょっとセクシャルな表現がございますけども、題材として偶然姫騎士とオークを選んだだけですので、実に健全! 健全なゲームでございます! と強く主張しておく次第でございます。
ちなみにボードゲームのコミケと言われるゲームマーケットでは「18禁のアナログゲームは販売できない」という縛りがございますので、この手の同人アナログゲームは基本的に健全です。
でも、放送での扱いはどう見てもエロゲーでしたよね……(白目)
あと、やっぱプレイ風景が見えないのでゲームが一体どんな流れになってるのかわからない! ので、プレイ風景が見える「岡本信彦のアナログゲームを教えてあげる」でも扱って欲しいですねえ……
でも、あのゲーム、スムーズにルール説明するの大変なんです。尺が限られている中で本当に頑張っているなあと思いました。お疲れ様ですw
ちなみにプレイ中何やってるのかさっぱりわからないという話もありまして、ぼくもそれは同感なんですが、こうなんじゃないかなと想像はできるので、ここで可能な限り状況再現してみたいと思います。
初期配置はこんな感じかなあ。キャラカードの配置は基本的にランダムなのです。
真ん中のスペースを牢屋、カードの並んでいる場所を回廊と呼びます。
まずいちばん最初に出てきたカードが3番の「映し身」です。このカードはドラフトで次の姫騎士の手札になるので実は姫騎士の手札は割とバレバレなんですね。
で、ドラフト後、それぞれのカードを決めました。放送ではさっくりドラフトを流してますが、実は勝ち負けの約8割がこのドラフトで決まるので重要な部分です。
最初に使われたカードが姫騎士田辺さんの「相打ち」ですね。これでナイトとザコオークが牢屋に送られます。
壁になるナイトを牢屋に送ってしまうので、姫騎士としてはちょっとリスキーな一手だったかも。
次にオーク梶田さんが使ったのが「奇襲」ですね。姫騎士に隣接するキャラカードのいずれかを牢屋に送るカードですが、ここはナイトを牢屋に送ります。これでナイトがいなくなり、姫騎士はまったく無防備な体勢になってしまいました。
そしてオーク杉田さんとオーク祁答院さんが出したのが5番の「数の暴力」と「復讐」です。この席順も想像図ではあるんですが、数字が同値の場合、姫騎士田辺さんを起点に時計回りにカードが解決されるので祁答院さんの「復讐」→ 杉田さんの「数の暴力」の順番で解決されます。
「復讐」の効果は「牢屋にいるザコオークの数だけボスオーク(赤)の左隣のキャラカードを牢屋に送る」ものです。で、ボスオーク(赤)と姫騎士の間には空きスペースがあるんですが、このスペースは詰めて処理されるので、ボスオークの左隣にいる姫騎士が牢屋に送られてしまったわけですね。
ちなみに「数の暴力」は条件としてザコオークが全員生き残ってる必要があるので発動しません。これは放送でも触れた通りですね。
また「数の暴力」と「復讐」は、どちらか片方しか発動できないので、もし杉田さんと祁答院さんの席順が逆だったら、「数の暴力」がオークの条件を満たせず不発 → 「復讐」は先に「数の暴力」を使われているので不発、と、どちらも発動せずに姫騎士の勝ちになってたんですね。
なのでもし(ここ100%想像ですけども)祁答院さんがドラフトで「数の暴力」を杉田さんに送って手元に「復讐」を残していたのだとしたら、これは見事なファインプレーだったんですね。実際はどのカードがどう配られたのかはわからないんですけどもw
あとまあ、一応ゲームを作った身としてちょっと気になったルールの注意点を触れておきます。
・カードのドラフト(交換)は3回行う。
正確にはドラフトを2回やった後に姫騎士プレイヤーがもう1回ドラフトをするかどうかを選べます。この選択は「姫騎士チャレンジ」という頭悪い名前になってるのでラジオでもぜひ言って欲しかった……!
・相談はできない。
オーク側は一切相談してはならない、というように言ってましたが、実際は「自分の手札、渡した手札を口外する」「人に指図をする」ことがNGで、それ以外の相談や確認はOKです。「姫騎士とボスオークが遠いから『復讐』で決めるのは難しそうだな」とか「さっき姫騎士の手札に『挟み撃ち』が流れたからそれは捨てていこう」とか大まかな方針を共有して臨むのをオススメします。
ただし、オーク同士の相談は姫騎士も耳にしているわけで、方針をあまりに決め打ちすると予防策を取られてしまうかもしれません。
・公開カードの効果を使わない。
放送ではカードの処理を姫騎士田辺さん→オーク梶田さん→オーク祁答院さん→オーク杉田さんの順番で処理してゲームが終わってましたが、実際はもう1枚、公開カードの効果も処理されます。
この公開カードの効果で何かしら選択が必要な場合、オーク側プレイヤーが判断するので、公開カードはオークに有利に働きます。なので人数的には1vs3ですが、アクション数的には1vs4。姫騎士は超不利だったりするのです。
……が、そこはなんとか姫騎士が逃げ延びるようにバランス調整しておりまして、結構姫騎士が逃げ切りますw
こうなるとオーク陣営同士で熱い責任のなすりつけ合いが始まりますw 放送では互いの健闘を讃え合っていたオーク陣営ですが、姫騎士の捕縛に失敗すると途端に醜い罵り合いが始まることでしょう。その辺も含めて楽しんで頂けると嬉しいです。
でもまあ、ラジオの皆様はすげーロールプレイしまくりで聞いてて楽しかったですね。こういう風に楽しんで欲しいなーと思った遊び方そのままで凄い嬉しかったですし、楽しかったです。オークックックックッはこれからぼくも使おうw
いやあ、しかし、いくらなんでも17才女子高生声優にマジで「くっ、殺せ……!」とか言わせることになるなんて、ゲーム作ってる時は思ってもみなかったですよ! 女性プレイヤーを交えてテストプレイしたこともありますが、ここまで突き抜けたゲームの記憶はないですw
ぜひ皆様も友達の17才女子高生声優と一緒に遊んでみてくださいね(難題)