2015年02月13日

犯人は踊るポーカー製作記録 カードデザインはどうしましょう?

 そもそもこの犯人は踊るポーカーってどういう流れで製作してたんだっけな…… と去年の11月頃のログを見返してたんですが、最初はカード4枚って話だったんで、「『姫騎士の魂』と同梱にしようぜ! そうすればコンポーネント共用できるし! ロストレガシーレジェンドシステム!」 とか言ってたみたいですw
 最終的に犯人は踊るポーカーの箱はフタミ箱になったんですが、当初はキャラメル箱で行こうという案が優勢で、だったら「姫騎士の魂」の箱をちょっと大きく作ってその中に犯人は踊るポーカーを入れてセットで販売しよう、という計画があったんです。
 ただ、この案はセット販売になると価格が2500円。ちょっと同人ゲームとしてはお高い値段になるのでは、という話から単品販売にしましょうか、という結論に落ち着いた気がします。お祭り感と現実味の兼ね合いがなかなか難しいところです。
 で、ここから一月。その間、テーマ選択について色々考えていたんですが、これが難航。テーマ選択としては逆転要素がまず前提条件で、なおかつキャラクターが5人は必要だと。案外そうしたお話を見つけるのは難しいということがわかったんです。この頃、タネ本としてイソップ童話やらグリム童話やら読みまくってました。
 で、結論として推理小説テーマで行こう。それなら「犯人は踊るポーカー」で行きましょうという話で纏まったのが12月20日になります。
 ここからは具体的なカードデザインの検討が始まります。というか、このゲームに関して言えばカードデザインとイラストの検討が作業全体の半分を占めていた気がします。遊びやすくて見栄えのするカードとはどんなもんか? いざ考え始めてみると一筋縄ではいかないもので、デザインに関しては経験浅いぼくはひーこら言ってた気がします。
 なにせA案とB案どちらも同じくらいに見えてどっちがいいのか判断がつかない! デザイン力が数字で見えるスカウターとかあればラクなんですが……
 結局は勘……と言ってしまうと身も蓋もないのですが、ぼくの趣味で選ぶしかないと。ただ、選んだ理由をなるべく追記してなぜ自分がそれを選んだのかを言語化して自分自身を納得させようと試みていたような気がします。

 ちなみに鍋野さんとのやりとりはアートワーク担当の奥さんと直接話し合うのではなく、間に鍋野さんを立てる形で進めていました。奥さんは「姫騎士の魂」のデザインも平行して進めているので、鍋野さんを通して話を進めることは、両プロジェクトに優先順位をつけて円滑に回していくためにも必要な体制ではなかったかと思うのです。
 まあ、単純にぼくが奥さんと直接やりとりするチャンネルがなかっただけとも言いますが。ともあれ連絡は密に交わしていたので、ぼくの視点では不都合はありませんでした。


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 さて、カードデザインについては最初こんな感じでぼくからは提案してました。ネット越しなので指定にはGoogleスライドを利用。アートワーク回りの指示はテキストだと限界があるのと、ぼくに絵を描ける環境がないのでこういうのを使います。
カードテキストが長い…… カード単体で完結させようとするとどうしても長くなるので、現行ではカードテキストは短く、ルールはマニュアルを読んでね、という塩梅で分配してます。


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 こういう奥さんからの提案も挟みつつ。この辺、ちょっと画像保存してなかったので資料が少ないんですが。もうこの時点で箔押し+シリアス路線は確定していました。


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 で、最終的にはこんな感じで行きましょうと。テキストはそんなに多くもないのでテキスト枠も必要ないし、数字1つだから真ん中でいいでしょ、みたいな感じ。
 ちなみにこの時の一般人は人狼コインの村人を仮絵として置いていたんですが、あまりに怖かったので「すみません、もうちょっと怖くない感じで……」とお願いしたようなw


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 そこからさらにバランスを検討。2番の案の普通で行きましょうという形になりました。ここまで来ると現行のデザインとあんまり変わらなくなりますね。
 大きな違いはカード上部の数字を虫眼鏡アイコンに変えた点なんですが、この変更はもうちょっと後の話になります。


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 で、それが終わったら今度は配色の話に移ります。奥さんからはこんな感じでサンプルを何点か提示して貰いました。
 でまあ、これを見て貰うと分かるんですけど、ここから最良の一つを選び出せ! ってのはなかなか難しいんですよw
 特に今回はカードごとに配色を変えようかな、という話もありまして、そうすると最大で5個の配色を選んで、なおかつその組み合わせに説得力のあるもの…… と考えると、割と頭が痛くなるワケです。
 で、結局どうしたかと言うと、ゲームが求める機能から決めようという結論に至りました。この辺、デザインセンスがないぼくにとってはデザインの論拠を機能性に求めるしかなかったんですね。
 このゲームではカードをめくってから勝敗の判定までラグがないことが望ましい。髑髏と薔薇のようにパッとめくってうわっと声が上ずるような配色であるべきなんですね。
 なのでゲーム的に特異な立ち位置にあるA探偵、B目撃者は目立つ色合いで決定。あとタイトルにもある@犯人もインパクトのある色合いの方が特別感あったいいなと。
 C一般人、D容疑者はシックに纏めて。これは「犯人じゃなくてホッとしたけど、よく見たら探偵死んでるから負けてんじゃん!」という、安堵から驚愕への感情の振幅を誘う意図があったりします。……本当かな!?


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 そんな感じでぼくが提案した配色案がこちら。もう現行とほぼ違いがないですね。
 虫眼鏡アイコンもつきました。これはテキストレスなカードの余白がなんか落ち着かないので入れてみたものですが、今のところの配置は右下です。
 明度差欲しい、を譫言のように繰り返しているのがこの頃で、これもテキストの読みやすさを確保したかったからですね。
 B目撃者には4人専用アイコンなんてのもあります。これも現行のデザインでは消えてしまったものですが、当時は3人戦では目撃者を抜いて逆転の可能性を抑えるようにしていたのです。
 なんでこれを消したかというと、1ゲームごとにカードを入れたり抜いたりするのはセットアップの手間を増やすデメリットが目立つかな、と思ったからです。また、この当時は2人戦を考慮していなかったせいもあります。この辺のルールの変遷はまた改めて書く機会を設けたいなと。

 デザインの話はまだ続きます……
posted by 円卓P at 20:59| Comment(0) | 犯人は踊るポーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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