2015年01月17日

姫騎士逃ゲテ〜製作記録 再販への道

 製作記録が続いてしまいました!(デデドン)

 さて、姫騎士逃ゲテ〜の再販計画がスタートしたのは、忘れもしない2014年11月16日のことです。そう、その日はゲームマーケット2014秋当日。……まあ、そりゃ忘れるワケないですわな。

 で、その日は当然ながらダンボール一杯に詰め込んだ姫騎士逃ゲテ〜を売り切るミッションがあったのですが、その裏に隠れてもう一つのミッションをぼくは携えていたのです。それが「姫騎士逃ゲテ〜をすごろくやさんに置いて貰いたい計画!」 まんまだ!

 実はすごろくやさんで姫騎士を販売したいというネタは壮大な伏線があります。これです↓。
 姫騎士逃ゲテ〜製作記録 テーマ決定に至った理由

> 姫騎士VSオーク。同人ボードゲーム界において人跡未踏の大地。行けるかもしれない。しかし、このテーマには大きな弱点がある……! それは……!
>
> すごろく屋さんに置いてもらえない!


 そう、テーマ選択の段階で、ぼくは既にこのゲームをすごろくやさんに置いて貰うことを一つの目標として掲げていたのですね。まあ、この時期は無謀を放言しているだけってのも否めないんですが……
 でまあ、ここまではただのフカシなんですが、これが幸運なことにお話する機会を頂いてしまったのですね。というのは、ゲムマブログを逐一追ってた方ならわかると思うんですが、ゲムマ開催中にすごろくやさんが同人ゲームサークルを対象とした商談の時間を用意してくれていたんですね。
 さすがに初出展、しかも出落ちゲーで、それは高望みもいいところだろうという気持ちも否めなかったのですが、まあ、当たって砕けろの精神と言いますか、ダメでも元々、損することはないワケで、とりあえず話を聞いて貰おうということで段取りをつけました。

 さて、そんなワケでゲムマ当日。サンプルの姫騎士を携えてすごろくやさん手前の商談スペースに足を運びました。丸田店長は勝手におっかないイメージを抱いていたのですが、実際話を始めてみるとこちらのことまで気を遣って下さって心配りの細かな方だなあと感じました。日本のボードゲームシーンについても熱い持論を披露してくださって目からウロコがポロポロと。販売側の視点での話はこれまで殆ど聞く機会がなかったので大変ためになりました。
 で、幸運なことに姫騎士逃ゲテ〜の概説はいい感触だったのですが、ぼくには一つ気がかりな点がありました。というのは、皆様ご存知の通り、このゲームはセクシャルな表現がございまして、それがすごろくやさんの主な客層とはいささかアンマッチなのではございませぬかと……? まあ、そういうことです。

 引っかかりそうなアレ
 これを自分から言い出すのは勇気がいりますが、隠すのも不誠実だなあというか見ればすぐわかることではありますし、今後同系統のゲームを作ってもいいものかやっぱり避けた方がいいのかという点も含めてどんなもんでしょと伺ったところ、「インフェルノに比べれば全然大丈夫ですよ」という大変男らしいお返事を頂きました。言われてみればそらそうだわ!
 ちなみにこのくだりは、ここ数ヶ月ぼくの持ちネタになってましたw 絶対滑らないボードゲームの話!

 そんなワケで、すごろくやさんとは上首尾で話が纏まったんですが、ここから再販まではご存知の通り2ヶ月もの間が空きました。それはどういうことかと言いますと、まず卸す品物がない。ありがたいことに姫騎士逃ゲテ〜は当日完売していたので、再販の前に再製造の計画を立てる必要があったのです。
 まあ、再製造。再販ですか。その辺は売り切れてから考えりゃいいだろうと思っていたのですが、すごろくやさんに卸すことが決まってしまったので、再販はもう既定路線になってしまったワケで、これは本腰入れて取り組まないとイカンわけですね。
 で、次の日から早くも再販の道筋をつけることになりました。なるべく原価を下げて手間もかけないように、色々な見積りを出しては比較計算していたのですね。
 コンポーネントに関しては発注先の変更も視野に入れていたのですが、とりあえず箱はタチキタプリントさんで決まりだろうと。箱の再設計は面倒臭いですし、コスト面ではアドバンテージが高い。というか、カードも説明書もタチキタさんで印刷して貰って全部詰めて貰えばそれでいいんじゃないの? ……と思ったんですが、見積りを見ると、うーん、これはちょっとお高いかな……
 ということで、タチキタさんには箱だけをお願いすることになりました。が、御存知の通り、この時のタチキタさんは枯山水の再生産やらごにょごにょで実際に箱の製造に取り掛かるまでは若干のラグがあったのですよね。
 あとはゲムマ直前にグラフィックさんのカードが単価安いぞということに気づきまして、当日に「辺境紳士社交場」さんの「王達の同人誌」のカードを触らせて貰ったんですが、これが安価でもしっかりしててよかったんですよね。なのでグラフィックさんで印刷もアリかなーと思っていたら、ゲムマ直後からグラフィックさんのラインが止まって発注できないという事態に。なんか大量の注文が入ってパンクしてたっぽく。
 で、パンクが明けてからは夢が覚めたかのように単価が上がってたのでこの計画もおじゃんになり、結局は元のポプルスさんに戻るという長い足踏みを経てようやく全部の部材の手配に目処がついたのです。つまり、最終的に再販分は初版と全く同じ構成になったという……
 しかしながら、初版とは若干違う点が一つありまして、それはすごろくやさんからの注文でもあったんですが、それは製品にシュリンクをかける必要ができたんですね。シュリンクってのは、あの、ゲームソフトや本なんかにかかってる薄いビニール袋です。ニンテンドーDSのソフトだとどっから切ればいいのか困るあれ。
 まあ、そこはシュリンク作業してくれる会社をすごろくやさんに紹介して貰ったのでそこにお願いすればいいや、ついでに色々詰めたりするのもお願いできるし、みたいな感じで、却って段取りが整理されたんですが、それで結果的に原価が初版よりちょいアップしてます。他にも手作業の部分を減らしたり部材の単価が上がったりしてるので、値段も初版よりはちよっとお高めになっております。ご了承ください。
 でまあ、またこれが年末の忙しい時期だったのでぼく自身の進行も延び延びになってしまい、結果的に再販が年明けのこの時期にズレ込んでしまったのですね。いやあ、再販って結構時間がかかるんだなあ、ってのが素直な感想です。

 さて、初版からの変更点としましてはマニュアルの加筆修正を行ったのと、ドミニオンの推奨サプライ的なオススメ初期配置シートをプラスした点が挙げられます。詳しくはこちらの記事で。

 とまあ、そんな感じで再販に漕ぎ着けた姫騎士逃ゲテ〜ですが、すごろくやさんでもう販売が始まっております。実際店頭に並んでるかどうかはぼく自身確認していないのでよくわからない…… 多分あるんじゃないかな…… ぼくも知りたいです!w

 数寄ゲームズのゲーム一覧

 通販はこちら。「子供も手軽に」「子供もじっくり」がバッサリ落とされて見事に大人向けのゲームになってますねえ…… いや、正しいご判断だと思いますけどもw
 まあ、絵柄だけ見て子供向けに買った親御さんが気まずい思いをする事態はこれで避けられるのではないかな……w いや、性の目覚めに貢献することになっても、それはそれでいいと思いますが。何を言ってるんだw

 今のところ、再販のチャンネルはすごろくやさんのみとなっています。他にも色々委託可能なお店はあるのですが、ぼく自身が管理できる範囲をまだ掴みかねているのでブワッと手を広げるのは怖いんですね。
 「この店で取り扱ってくれると買いやすいんだけど!」という声をお寄せ頂ければ検討いたしますんで、そこはまあ、意見を頂ければとも思います。実際みんなどこでゲーム買ってるの? 駿河屋?(あそこはさすがに無理)
 あとは大阪ゲムマでも販売予定がありますが、こちらはどの程度数を持ち込むか悩ましいところで、予約も受け付けるかどうかもまだ未定です。何分、鍋野さんと合同出展なので予約品目をブワーッと増やすと大変なことになってしまうのですね。まあ、近畿に在住の方はそちらでもお買い求め頂けるのではないかと。

 あー、それで売れ残ったのをキウイさんに委託とかすればいいのかな…… って、そういう話はアレか、ゲムマ前に詰めておけって話なのかw

 そんなところです。
posted by 円卓P at 23:23| Comment(2) | 製作記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
イエサブなら取り扱ってくれるんじゃない?w
Posted by アル隊長 at 2015年01月18日 23:42
イエサブもアリですねえ。
まあ、話は聞いてたりするので考え中です。
Posted by ホリケン at 2015年01月23日 21:09
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