数寄ゲームズは、「レオナルド・ダ・ヴィンチ レスター手稿」日本語版を発売します。プレイ人数1-5人、対象年齢14歳以上、プレイ時間30-150分で、小売希望価格は税込12650円となります。
11月16、17日のゲームマーケットで先行発売を行い、その後、数寄ゲームズ通販サイトでも予約受付を始めます。その後、全国のボードゲームショップさんへのご案内、流通を予定しております。
「レオナルド・ダ・ヴィンチ レスター手稿」は、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの弟子の一人となり、様々な発明を完成させ、最も独創的な発明家となることを目指します。評議会や後援者から支援を得て、工房を拡大し、手足となる弟子を増やし、様々な資材を市場から入手し、7ラウンドの後、最も多くの財産を蓄えたプレイヤーが勝利します。
本作は「アルマ・マータ(2020)」「テラマラ(2019)」などで知られるイタリアのゲームデザイナー集団「アッキトッカ」のデビュー作のリメイクとなります。先ほど上げた2作はアッキトッカ名義……つまり4人組のゲームデザイナー集団として発表したタイトルでして、各デザイナーの関係作を上げると「ロレンツォ・イル・マニーフィコ(2016)」「コインブラ(2018)」「グランドオーストリアホテル(2015)」「ゴーレム(2021)」などなど、重量級名作ゲームがわんさかと出てきます。
今でこそイタリアのゲームスクール(「学校」ではなく「勢力」くらいの意味)は一流ブランドとして世界から一目置かれる存在となりましたが、ドイツがボードゲームシーンの中心地にあった時代に、イタリアにおいてアッキトッカが誕生したことはドイツゲームがユーロゲームへとその定義を広げる駆動力として機能しました(最も大きなのはフランス、アメリカの台頭ではありますが、イタリアの存在感も決して無視できる存在ではありませんでした)。その彼らのデビュー作が2006年に発売された「レオナルド・ダ・ヴィンチ」で、先年フランスのウィリアム・アティアが発表した「ケイラス(2005)」によって芽生えたワーカープレイスメント概念を彼ら流に解釈するという鮮烈なデビュー作となったのです。それは、その後数年に渡りゲームシーンを沸騰させたワーカープレイスメントの探求と発展というムーブメントの最初の一歩でもありました。
原版「レオナルド・ダ・ヴィンチ」はダヴィンチゲームズ(現DVゲームズ)から出版。
その後のアッキトッカの活躍ぶりは先程の関係諸作からもわかるとおりではありますが、一方で今から18年前に発表された「レオナルド・ダ・ヴィンチ」自体の評価はというと、デビュー作という出自も相まって洗練されたゲームとは言いづらく、随所に荒っぽさが見え隠れするゲームではありました。また、当時としては最先端のゲームメカニクスに挑戦しているとは言え、今の時代から見るとその先進性はくすんでしまい、素直な評価が難しいという側面もあります。
とは言え、彼らの挑戦が時代に大きな楔を打ち込んだことは間違いなく、また普遍的な魅力や見るべき長所も数多く備えている作品ではあることに間違いはありません。
そこでゲーム根幹の力学はそのままに、様々な改良を施して今風にリメイクしたものが今回の「レオナルド・ダ・ヴィンチ レスター手稿」となります。出版社は13項目の変更点を挙げていますが、ぼくがルールを読んだところ、それに加えてゲーム進行に大きく関わる変更がいくつもあります。
また、この新版では作家陣にChanghyun Baekの名前が加わっています。彼は本作の出版社Dicetree Gamesの創設者でもあるのですが、ゲームデザイナーとして名前が登場するのは本作が初めてとなります。
Dicetree Gamesは「アベカエサル」「トライコーダ」など古典の名作ゲームを豪華内容物を携えてリメイクする手腕で知られる出版社なのですが、ゲーム自体の大胆な改変を行うイメージはあまりないため、今作は同社としてはかなりアグレッシブに踏み込んだ試みと言えます。それだけ、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」は扱いが難しいというか、内容物を刷新するだけで今のゲーマーに満足してもらえるような簡単なタイトルではないという判断があったのかもしれません。そして、その試みは見事に結実していると言えます。
Dicetree Gamesお得意のリッチなコンポーネントで遊びやすさを追求し、ルール面ではゲーム進行の洗練を図り、往時の荒々しさを彷彿とさせる激しい鍔迫り合いを心ゆくまで堪能できる充実の2時間半。当時のゲーム特有の輪郭のはっきりしたインタラクションはそのままに、今風の味付けを施した実にバランスのいい一品に仕上がっていると言えます。
……能書きが長くなってしまいましたが、では「レオナルド・ダ・ヴィンチ レスター手稿」はどんなゲームなのか。それをこれからお伝えしていきましょう。
◆ワーカープレイスメントと競りの融合。先手で逃げる? 後手でまくる?
先ほど述べたとおり、ワーカープレイスメントは2005年の「ケイラス」が先駆けとなって世界に広まったゲームメカニクスです。ワーカープレイスメントはつまりアクションの公開ドラフトで、手順番にワーカーを配置することで様々な効果を持つアクションの実行権を先取りするメカニクスと言えます。
また、現代ではワーカーを配置すると即時にアクションを実行する仕組みのものが多いのですが、「ケイラス」の頃のワーカープレイスメントは「ワーカーの配置」と「アクションの実行」が別フェイズのものが主流でした。つまり、ワーカーを3つ持っていたら3つのワーカーを手順番に配置して、その後、全員がパスしてから実行フェイズで3つのアクションが行われる、といった塩梅です。
何度もお伝えしていますが本作は「ケイラス」の翌年に発表されたタイトルなので、この配置と実行が分離した「初期ワーカープレイスメント」に属するゲームです。さらに本作ではワーカーを配置するだけではアクションの実行権を獲得することができません。
というのは、誰かがワーカーを置いたアクションスペースに他プレイヤーも後乗りでワーカーを置くことができるからです。こうなると1つのアクションスペースに複数のプレイヤーのワーカーが置かれることになるのですが、プレイヤーAとプレイヤーBがそれぞれワーカーを置いているアクションスペースは、さて、どちらが実行権を得るのでしょう? ……実は、この設問に「レオナルド・ダ・ヴィンチ レスター手稿」の最大の魅力が詰まっていると言っても過言ではありません。
答えは「より多くのワーカーを配置しているプレイヤーから、全部で4回あるアクションの実行権を順番に獲得する」です。
4回? 順番? なんのこっちゃ? と思われるかもしれません。こういうときは極端に簡単な例から徐々に話を進めていきましょう。
局面1. あるアクションスペースにプレイヤーがワーカーを1つ置いています。
結果1. プレイヤーはそのアクションを4回実行します。
……うん、これはそこまで難しい話ではないでしょう。
局面2. あるアクションスペースに
プレイヤーAがワーカーを2個、
プレイヤーBがワーカーを1個置いています。
結果2.
プレイヤーAがアクションを行い、
プレイヤーBがアクションを行います。その後、
プレイヤーAが2回目のアクションを行い、
プレイヤーBも2回目のアクションを行います。
全4回のアクションが、ワーカーの配置が多い順番で、
プレイヤーA →
プレイヤーB →
プレイヤーA →
プレイヤーBの順番で行われるということです。
人によっては「ワーカーが同数だったらどうなるの?」と疑問に思うかもしれません。ゲームに慣れている人なら「そもそも同数になるようにワーカーを配置できないルールなのかも?」と推測を進めるかもしれませんね。
答えとしては、同数の場合、より先にワーカーを配置している方がより多くのワーカーを配置しているものとみなします。翻って言えばワーカーの同数配置もできますよ、ということになりますね。
さて、全4回のアクションをワーカーを配置したプレイヤー間で振り分ける…… という仕組み自体はそれほど難しいことではないかと思います。が、さらに本作ではアクションの実行コストが絡んできます。1回目のアクションは無料、2回目のアクションは2金、3回目のアクションは3金、4回目のアクションは4金のコストを、ワーカーの配置とは別に支払う必要があるのです。
このルールを加えて先程の局面をアップデートするとこうなります。
局面1. あるアクションスペースにプレイヤーがワーカーを1つ置いています。
結果1. プレイヤーは
無料で1回目のアクションを実行し、2金を払って2回目のアクションを実行し、3金を払って3回目のアクションを実行し、4金を払って4回目のアクションを実行します。テキストが倍以上に増えた! もちろん、十分なお金を持っていない場合は払える限りのアクションを実行するだけとなります。
局面2に至ってはこうです。
局面2. あるアクションスペースに
プレイヤーAがワーカーを2個、
プレイヤーBがワーカーを1個置いています。
結果2.
プレイヤーAが
無料でアクションを行い、
プレイヤーBが
2金を払ってアクションを行います。その後、
プレイヤーAが
3金を払って2回目のアクションを行い、
プレイヤーBも
4金を払って2回目のアクションを行います。
なかなか複雑になってきました。さらに面倒な話としては、プレイヤーが十分なお金を持っていない場合はどうなるか? という話です。
局面2. あるアクションスペースに
プレイヤーAがワーカーを2個、
プレイヤーBがワーカーを1個置いています。
プレイヤーAは1金、プレイヤーBは7金を持っています。結果2.
プレイヤーAが無料でアクションを行い、
プレイヤーBが2金を払ってアクションを行います。
その後、プレイヤーAは3金を支払えないのでもうアクションを行えません。プレイヤーBは3金を払って2回目のアクションを行い、さらに4金を払って3回目のアクションを行います。アクションの実行権は全部で4回あって、それをプレイヤー間で分け合うのですが、お金を支払えないと実行権を得られない、というのがミソなんですね。なので、アクションの実行のためには前もって十分なお金を用意する必要があります。
が、実はこのゲーム、最終的にはお金=勝利点だったりもします。なので、プレイヤーはどこまで勝利点を削ってアクションを実行するかで終始悩むことになります。
その上で様々なアクションスペースにどれくらいのワーカーを割り振るか。これが実に悩ましい。
先手であれば同数配置のタイブレークで有利ではありますが、あまりに少ない配置だと後手にオーバービッドされてしまうかもしれません。ワーカープレイスメント特有のアクションの奪い合いではあるのですが、実態としてはワーカーを使った競りとも言えます。
さらにここに「見習い」と「師匠」という2種のワーカーの配置ルールが絶妙に絡んできます。見習いは一般的なワーカーで、一度見習いを置いたアクションスペースには追加で見習いを置くことはできません。
が、師匠は見習いの置かれたアクションスペースに追加で置くことができます(逆の順番の「師匠 → 見習い」も可)。師匠は見習い2個分相当の強力なワーカーでもあり、どのタイミングで師匠を置くか、師匠と見習いのどちらを先に使うか、細かい判断が実は大きな影響を及ぼす作りになっています(ちなみに能力の異なるワーカーという仕組みを世界で初めて発明したのが原版「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の功績の一つでもあります)。
ワーカー配置の総まとめとしてはこう。
本作のワーカープレイスメントは、UI装置としての機能に特化した現代のそれと比べると、相当に濃密なやり取りをプレイヤーに求めるシステムになっています。しかしながら、ゲームの根幹となるアクションスペースは「スタートプレイヤーの獲得」「研究施設の改良」「ワーカーの増加」の3種に絞られていて、「ハイ、ここで争ってくださいね」という意図が極めて明瞭です。リソースやお金を獲得するアクションスペースも用意されているのですが、それらは副次的な存在で争いが起きることはあまりありません。
……とまあ、そんな感じで、2種のワーカーを使い分けてアクションの実行権を競るこのメインエンジン、相当に独特な作りです。結構長いことボードゲームを嗜んでいる身ではありますが、類似の作品は見たことがありません(競りとワーカープレイスメントの組み合わせだと「キーフラワー(2012)」がちょい近いのですが、あれはまた別軸のゲームではあります)。
このシンプルかつユニークなメインエンジンを試してみるだけでもこのゲームを遊ぶ価値があります。18年前に作られたゲームとは思えないほど斬新な……というか、今の時代だからこそ一周回って新鮮さすら覚えるバチバチなプレイフィールをぜひ味わって貰えればと思いますよ。
◆発明を完成させ、巨万の富を得よ!
さて、前項にて本作は中心的なエンジンとしてワーカーを使った競りを行う旨をお伝えしましたが、実は競りの原資となるワーカーにはアクションの実行以外にもう一つ重要な役割があります。それが工房での作業です。
十分な資源が手元にある場合、プレイヤーは発明宣言フェイズで発明を予約することができます。各発明には完成のために必要な作業時間が設定されていて、その数に等しいワーカーを工房で働かせることで発明は完成します。
完成した発明は主に3つの利益である「お金」「カードの特殊効果」「セットコレクション用のアイコン」をもたらします。「お金」「カードの特殊効果」はそのままですが、「セットコレクション用のアイコン」は集めることでゲームの終了時にアイコン数に応じたボーナス点が入ります。
また、ちょっと面白い仕組みとして、1つの発明カードに複数のプレイヤーが同時に予約を行うこともできます。こうなるとどちらが先に発明を完成させるかの競争が始まることになるのですが、一番最初に発明を完成させたプレイヤーがすべての利益を総取りする10:0の関係ではなく、2番目に完成させたプレイヤーも先述の3つの利益のうち「お金」「セットコレクション用のアイコン」の利益だけは貰うことができるようになっています。つまり10:7くらいの関係。裏を返すと「カードの特殊効果」は最初に完成させたプレイヤーだけしか得られないということになるので、カード効果目当ての発明であれば、他人に先んじて完成させる必要があります。
また、利益の中で特に重要なのはお金です。先ほどアクションの実行にはお金が必要だと述べましたが、このゲームのお金の主な入手先は発明の完成によるものです。
そのため、アクションを競り合うことも重要なのですが、並行して発明も完成させなければ効率的に手が進みません。他プレイヤーが発明に注力するならば競りが緩くなるのでアクションを数多く実行するチャンスですし、逆に競りが熾烈ならば自分は発明に没頭するべき、というような他プレイヤーとの押し引きが実は重要なゲームです。
さて、アクションの実行にも研究の進展にも人手が必要なこのゲーム、現代日本と同様に万事人手が足りません。
そこは稀代の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ、このゲームでは研究を手伝ってくれる自動人形が登場します。自動人形は発明の作業だけを行うワーカーといった存在で、「専用の部屋を用意して」「自動人形を購入して」「その上でワーカーを配置する」ことでラウンドごとに1回働いてくれるというなかなかに面倒な手続きが必要な存在ではあるのですが、非常に便利な存在です。
自動人形を働かせるには専用の部屋も必要。
特筆すべきはお給料を払わなくてもよいという点で、このゲームでは数ラウンドごとにワーカーにお給料を支払う必要があるのですが、自動人形は人間と違って文句も言わず無給で働いてくれるのです(経営者にとっての理想の労働者!)。
さらに自動人形は改良することでワーカー2人分の作業をこなしてくれるようにもなり、工房運営の戦力として大活躍します。競り&作業に活躍するもお給料の必要なワーカーか、初期投資がかかるもコスパ抜群な自動人形か、どちらを先に充実させるべきかも悩ましい選択です。
◆Book Boxシリーズならではの豪華な内容物も必見
本作は「アベカエサル」と同じくDicetree Games発のBook Boxシリーズと呼ばれる作品群の一作で、豪華でハイグレードな内容物は今回も健在です。実はこの日本語版を出版する際、版元のDicetree Gamesからは「内容物のグレードを松・竹・梅の3つから選べるけどどうする?」と聞かれました。梅コースと松コースの違いは例えば、梅だとお金が厚紙チップになりますが、松だとクレイチップ(!)になったり……といった違いです。
で、「どうせやるなら松でお願いします!」と答えたのが今回の日本語版になります。そのため、ゲームで使用するお金70枚はすべてクレイチップ…… おいおい、キックスターターのアドオンじゃないんやぞという豪華さです。
資材120個のうち木材、レンガ、ロープはUVプリントで模様が印刷されていますし、3枚の個人ボードはダブルレイヤー仕様で機能性バッチリ。ゲームの内容物をスッキリと収める専用トレイも付属していて、すべての内容物を箱の中にキッチリ気持ちよく収納することができます。
そんなワケで本作のお値段は小売希望価格12650円(税込)…… と、数寄ゲームズ史上最高額の製品となってしまったんですけども、様々なアドオンを突っ込んだ豪華版と捉えて頂ければ高すぎる内容ではないことがご理解頂けるのではないでしょうか。……ご理解頂けるとありがたいです。
また、ここまで読んで頂いた方にもう一つ検討材料をお知らせさせて頂きますと、本作は通常の製品よりも製造数を絞っています(これは同時発売の「トライコーダ」も同様です)。製品の性質や価格帯などを考慮するに少しディフェンシブに動かざるを得ない事情はありまして、他の製品とは異なり、本当に欲しい人に届けることを第一の勝利条件として設定しています。
そのため、これからの動きがどうなるかは予想がしにくい部分があるんですけども、
本作を待ち望んでいた方はこの機会をぜひお見逃しなく! と、強く強くお知らせしておきたいです。本作はゲームマーケットでの先行発売となりますが、間を置かずに数寄ゲームズ通販サイトでの予約も実施する予定ですので、ゲムマに来場予定のない方もそこはご安心頂ければと思います。
ただ、その後の一般販売や流通、将来的な再販予定などについては他の作品よりも不透明な製品と言わざるを得ません。まあ、爆発的にヒットしたりすれば話はまた違ってきますけども、うーん、それはさすがにないでしょうしね。
元々の原版も「知る人ぞ知る怪作」という立ち位置ではありましたし、重厚な本格派タイトルが並ぶアッキトッカ諸作の中でも賛否の分かれる一作ではありました。ただ、今回のリメイクで賛否の否の部分は相当に削られまして、様々な形で手触りの良化とバランス改善が図られた一線級のゲームに作り直されたのは確かです。
原版が備えていた激しくも精緻なインタラクションはそのままに、独特なワーカープレイスメントの旨味がよりハッキリと味わえる秀逸なリメイク作品となっています。重量級のゲームではありながら処理はスッキリとしていて初回プレイからゲームのキモがわかる明瞭な導線も遊びやすさに貢献しています。
個人的にちょっと驚いているのはプレイ時間で、以前開催された超新作体験会で本作の試遊を4回行ったんですけども、インスト込み3時間で3卓が余裕を持って終了し、残る1卓もロスタイム内でゲームを終わらせることができました。このときはすべて4人プレイだったので、5人プレイになるともう少しプレイ時間が延びるかなという雰囲気はありますが、箱に表記された150分表記がウソじゃないのは確かです。これはなかなか凄いなと。
また、こうした重量級ゲームで拡張なしに5人対応しているものは昨今珍しいので、そうしたゲームを入り用としている人には面白い選択肢になるのではないでしょうか。一方でボード裏面は少人数プレイに対応していて原版よりも少人数プレイへのアジャストが図られています。
そんなワケで、様々な方にどっぷり堪能していただけることは間違いない、令和に蘇った「レオナルド・ダ・ヴィンチ レスター手稿」を、ぜひ多くの方に試してみて頂ければと思います。
……ちなみに豆知識なんですが、箱絵の有名な画像はレスター手稿(水理学を主題として観察や理論が記載された紙片)に記載されたものではなく、ウィトルウィウス的人体図という素描だそうです。
レオナルド・ダ・ヴィンチ レスター手稿
プレイ人数:1-5人
対象年齢:14歳以上
プレイ時間:30-150分
ゲームデザイン:Changhyun Baek, Flaminia Brasini, Virginio Gigli, Stefano Luperto, Antonio Tinto
アートワーク:Seongho Lee
小売希望価格:12650円(税込)