2017年09月09日

ボトルインプ日本語版を発売します



 ギュンター・コルネットがデザインした欲望と恐怖がせめぎ合うトリックテイキングゲーム、ボトルインプの日本語版を発売します。プレイ人数は2-4人、推奨9才以上、プレイ時間は30分です。
 これはフィンランドのゲームメーカー、ラウタペリが製作中の2017年新版を日本語化したもので発売時期は秋から冬を予定しています。価格はまだ未定です。

 ボトルインプは「宝島」や「ジキルとハイド」で知られるスティーブンソンの同名の小説から着想を得て作られたゲームで、システムとテーマの合致度に秀でたトリックテイキングゲームとしてしばしば名前が挙がるゲームです。これまで何度か版を重ねているのですが日本での流通量が少なかったこともあってプレミア値のついているゲームとしても知られています。(長らく絶版状態にあった……と書こうとしたのですが、コルネット曰く「連絡くれれば売ったよ」ってことらしくちょっとだけ在庫はあったらしいです)

 トリックテイキングゲームとしてはマストフォローにも関わらず色に関係なく数字だけで勝敗が決まるのがちょっとユニークなゲームです。切り札扱いの最強カードがラウンド中にコロコロ入れ替わり、破滅をもたらす悪魔のボトル、表題でもある「ボトルインプ」が目まぐるしくプレイヤーの手元を行き来します。
 ラウンド終了時にボトル駒を持っているプレイヤーはこのラウンドで稼いだ得点がすべてパーになる上にラウンド初めに密かに決められた失点まで被ってしまいます。なのでボトル駒を避けるように立ち回りたい…… のですが、得点を稼ぐためにはボトルの悪魔の力を借りざるを得ない…… ということで、道中はなるべくボトル駒を利用しつつ、最後の最後で他人にボトルを押し付ける! というムーブを狙うことになります。いわばチキンレース的な要素があるワケですね。
 ここにトリックテイキングゲーム特有のカードプレイの縛りが絡んでくるのでゲームは二転三転し、悪魔の力でガッポリ儲かっていたハズが気づいてみれば一転死の縁に立たされると言ったダイナミックな展開が生まれるのです。
 壮絶なクライマックスに向けて全員がアクセルを踏み込んでいく破滅へのカタルシスこそがこのゲームの最たる魅力であり、病みつきになる部分でもあります。大量得点をせしめた上で他人を崖から蹴落とす麻薬的な興奮、そして計画が狂って地獄に落ちる絶望をぜひ多くの方に味わってもらいたいです。



 ちなみに以前の版で遊んだことがある方には気になるであろうボトルの仕様ですが、新版はカードではなく木製のボトル駒が付属しております。なので日本語版もボトル駒同梱ということになります。
 ここはぼく自身もラウタペリに真っ先に問い合わせた部分なので、気になっている方はご安心ください。

 あとは今回の版では2人用のバリアントルール2種がカバーされています。バンブスシュピーレの旧新版(作者曰くバンブスブルーボックス)に準拠した内容で、そのため対応人数は2人から4人となっています。

 少しマニアックな話をすると、このボトルインプ新版はラウタペリの小箱シリーズ第4弾になります(第1弾がダンジョンラッシュ、第2弾が本州、第3弾がビザンツ)。なので、英語版では側面に背表紙風のデザインが施されて通し番号が振られているのですが、日本語版ではこうしたデザインは除いてあります。ラウタペリの全製品を扱うならまた話は違うのですが、今回はボトルインプのみの取り扱いとなりますので、シリーズで揃えたい、という方はどこかで英語版をお求め頂ければと思います。
posted by 円卓P at 21:11| Comment(0) | ボトルインプ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする